コンテンツのビューアビリティが40%上がると、売上げが75%上がる

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現在、インターネット上には約3.5兆個のウェブサイトが存在し、アメリカだけでもWeb広告の収益は4兆3000円とも言われていますが、ディスプレイ広告のクリック率(CTR)は0.1%と、驚くほど低く、ComScore社のリサーチによれば、80%のオンライン広告はユーザーの「視野」に入っていないため、広告主そしてマーケター共に、無駄なところにひたすらお金を使い続けています。

↑80%のオンライン広告はユーザーの「視野」に入っていない。(Pic by Flickr)

従来のオンライン広告はアクセス数(PV)とユーザー数(UU)がメディアの評価基準になり、ユーザーの滞在時間やメディアと広告の関連性はほとんど重要視されてきませんでした。

しかし、最近では時代の最先端を走るメディア、英国フィナンシャル・タイムズ、ツイッターの創業者エブが始めた「ミディアム」、そして急成長し続けているバイラルメディア「アップワーシー」などが、「ビューアブル・インプレッション」という言葉を使い始め、サイトへのアクセス数よりも、ユーザーの滞在時間を通じて、コンテンツやメディアの価値を評価すべきだと表明しています。

↑ツイッター創業者エブ「そろそろクオリティーにこだわってもいいんじゃないかい?」(Pic by Flickr)

とにかく質の高いコンテンツを配信し続けている、フィナンシャル・タイムズは、競合メディアと比べて約6倍、ユーザーの滞在時間が長く、すでにサイトへアクセス数ではなく、ユーザーの滞在時間を指標して、ディスプレイ広告をクライアントに販売しています。

フィナンシャル・タイムズが導入している、アナリティクス「Chartbeat」のCEO、Tony Haile氏は次のように述べています。

「(バナーなどを出すスペースはいくらでもあるが)”時間”だけはウェブ上で常に不足している。どんな人でも一日24時間しかない。これは広告業界でも同じことで、一番ユーザーの注意を引く事ができるメディアが、高い広告費をチャージできる時代になっていくだろう。」

↑世界でも大きな影響力を持つフィナンシャル・タイムズがアクセス数よりも「滞在時間」を重視。(Pic by Filckr)

コーンフレークなどを販売するケロッグ社はブランド認識を高めるために、「Viewable Impression(閲覧されたインプレッション)」を導入し、閲覧されたインプレッションが40%上がると、売上げが75%上がったという結果を発表しています。

英国エコノミストは広告主に対して、ユーザーが広告を見る時間を保証しており、ウォール・ストリート・ジャーナルもユーザーの「滞在時間」を中心にキャンペーンを行っており、アクセス数(PV)を軸に広告を運営する媒体はどんどん少なくなってきています。

↑大手食品ブランドも「滞在時間」ベースにシフト。(Pic by Flickr)

BMWのメディア・コミュニケーション担当のTom Penich氏も「滞在時間」を指標にするこ とに対して、「非常に興味深い。滞在時間を指標にすることで戦略が立てやすくなる。」と述べており、メディア運営者やマーケターは、「もし(if)滞在時間がメディア評価の基準になったら」と考えるのではなく、「いつ(when」滞在時間がメディア評価の基準になるか?」を意識して、コンテンツの質を上げていかなければなりません。

最近ではグーグルやヤフーも「Viewable Impression(閲覧されたインプレッション)」型の広告を提供し始めており、グーグル・ディスプレイ広告の本部長を務める、Neal Mohan氏は次のように述べています。

↑Neal Mohan氏:グーグルやヤフーも閲覧されたインプレッション型の広告にどんどんシフト。(Pic by Forbes)

「あなたがマーケターなら、なぜ人に見られもしない広告にお金を払い続けるんだい?見られない広告なんて、なんの意味もないよ。」

グーグルやヤフーが滞在時間を意識したViewable Impression型の広告にシフトしたことで、企業のマーケターもユーザーの「クリック数」ではなく、コンテンツの「質」を意識していかなければ、ならなくなります。

繰り返しになりますが、「もし(if)滞在時間がメディア評価の基準になったら」ではなく、「いつ(when」滞在時間がメディア評価の基準になるか?」なのです。

ユーザーを汚染し続けたインターネット広告は、テクノロジーの発展で少しずつ、価値のあるものに変わりつつあります。

(Eye catch Pic by Flickr)

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